ギターは手に入れた!他に揃えるべきものは何か、役に立つアイテムはあるのか、等々気になることがあるかと思います。
ここでは、これからギターを始めようと思っている方へギター以外にも揃えておくべきアイテムを解説します。
今すぐ必要ではなくても、一通り持っておくと追々役に立つものばかりなので、ギター初心者だけでなく中級者の方にも役立つアイテムをご紹介します。
役に立つアイテム1 チューナー
チューナーはギターの各弦をチューニング(調律)する際に必要なアイテムです。
もし今お持ちでないなら1つは持っておいた方が良いですよ!高いものでなくても大丈夫です。正確な音程を合わせてから練習する習慣を身につけましょう。
私は初心者の頃、チューニングの大切さをわかってなくて、音程があいまいなままで練習をしていました。チューニングするのはせいぜい1週間に1回程度でした。でもこれは本当に失敗でした・・・。
とにかくギターを弾くだけで満足してしまい、出ている音のことまであまり意識していなっかたんです。後になってから「音が合いずらい」とか言われたり、コードも響きが良くなく、気持ち悪い音になっていたことに気づきました。
以前は弁当箱くらいの大きなボックス型のチューナーが主流でしたが、大きいのと電池がすぐなくなるので使い勝手はイマイチ。
最近はクリップ式でギターのヘッドに挟み込むタイプのチューナーが人気です!技術の発展は素晴らしく、こんな便利なチューナーが2000円くらいで買えます。
プロギタリストでも最近はクリップチューナーを使っているくらいなので、ぜひ手に入れることをおすすめします!
ギターを弾く上で正確な音程で演奏するのはとても大切なことなので、マストのアイテムですね。音程が不正確なまま練習をしてしまうと、耳が鍛えられませんし、その後の上達も遅くなってしまいます。
気持ち悪いままの音程で練習を続けてしまうと、正しい音がどんな響きだったかがわからなくなってしまうので、初心者の頃から正確な音程に合わせて練習をすることは本当に大切だと痛感しています。
LEDで光るタイプが視認性も良く、目で見ながら簡単に合わせることができます。音叉を使って耳で合わせるチューニングもカッコよく耳も鍛えられていいのですが、初心者のうちはチューナーを使った方がチューニングが早く、かつ正確です。
因みに弦のチューニングは、こちらのように合わせます。
- 1弦:ミ(E)
- 2弦:シ(B)
- 3弦:ソ(G)
- 4弦:レ(D)
- 5弦:ラ(A)
- 6弦:ミ(E)
チューナーを見ながらギターのペグを回して音程の高低を調整します。小指側に回せば高く、親指側に回せば低くなります。
練習をする前に必ずチューニングをするクセをつけておけば、バッチリです!
私が使っているものも1500円くらいですが、タバコのライターくらいの大きさで、とってもコンパクト。3年くらい使ってますが故障もなく重宝しています!
今はもちろん毎回練習前はこれでチューニングしています。エレキギター、アコースティックギター、クラシックギター全てに使えますよ。
役に立つアイテム2 ギタースタンド
ギタースタンドもぜひ揃えたいアイテムです。
練習の合間や休憩などはもちろん、ギターを弾かないときにギターを立てかけておくための「スタンド」はかなり役に立ちますよ!
ギターを弾かないときは「ケースにしまえば良い」と思われるかもしれません。確かにギターケースにしまっておけばスペースの節約になりますし、日光やほこりからギターを守れます。しかし、ケースにしまってしまうといざ練習をしようと思い立ったときに取り出す動作がおっくうになってしまいます。
以前、私も練習後にギターをケースにしまっていましたが、次に練習するときに取り出すのが面倒でした。この状態がつづくと練習も減り、ギターを弾かない日も多くなっていました。
当然、上達のスピードも遅くなりますね。ケースにしまってしまうと単なる置きものと一緒で、ギターの存在感がうすれていくんですよね。
ギターケースには2種類あって、布やビニール素材のソフトケースとトランクケースのような固い素材のハードケースがあります。
保護の観点からはハードケースが圧倒的に頑丈で優れていますが、ソフトケースに比べて固くて重いので、ギターを取り出すときはソフトケースよりもさらに面倒です。
一般的には高級モデルのギターはハードケースを採用していますが、ケースの保管場所の確保も必要です。一方、ソフトケースは素材が柔らかく軽くてスペースもハードケースほど場所を取りません。
スタンドに立てかけておけば、ケースからいちいち取り出す無駄な動作を省くことができ、練習をするときにサッとギターをとることができます。このメリットは想像以上に大きかったです!
本当に不思議なんですがケースにしまうと、あんなに好きだったギターの練習がだんだんおっくうになってくるんです。これはさすがにマズイ!ということで「スタンド」を購入しました。
スタンドに立てておけば、弾かないときでもギターが部屋のインテリアの一部になり、眺めているだけでも楽しいですし、練習のモチベーションアップにもなります!ケースにしまう際は、しばらく弾かないだろうという時や運搬の際に利用すると良いですね。
ということでぜひスタンドも揃えましょう。値段も1000~2000円程度のものでも十分です。私が使ってるのも1000円くらいですが満足しています!
役に立つアイテム3 ピック
ピックはギターの弦をはじくときに使うアイテムです。
エレキでもアコギでも使う場面は多く、1枚100円くらいなのでこれもぜひ揃えておきたいアイテムですね。
アコギは、三角形の形をした「トライアングル型」が主流で「おにぎり型」とも言われています。このピックだとコードがとても弾きやすいです!
エレキは、なみだ型の「ティアドロップ型」が主流でエレキの細い弦を弾く際、このピックだと右手の動きが滑らかになり速弾きにも向いています。
ピックがなくても弦をはじくことはできるので、絶対に必要なアイテムではありませんがピックを使うと音が大きく鮮明になります。反対に、指で弦をはじくと甘くてやさしい雰囲気の音になります。
ジャンルや奏法によってはピックを使わない曲もたくさんありますが、ピックを使った奏法にも慣れておくとプレイの幅が広がり、追々役に立ちますよ!
形、大きさ、素材、厚さ、色、固さ、など種類がたくさんあって、選ぶのも迷ってしまうかもしれませんが、初めは見た目で選んでも全然オッケーです。
できれば手に取って感触を確かめるとよいのですが、1枚でも100円程度なので見ためが気に入ったもの数枚をネット通販でまとめて買っても良いかと思います。
私はいろいろなピックを試すのが楽しくて、楽器屋さんに行くと見栄えが良い物をつい買ってしまいます!集めるのが好きというわけではないですが、気が付けば結構な数になりました。
ピックによって同じ曲でも雰囲気が変わることがありますので、練習をしていくうちに自分好みのピックを見つけていくのが面白いです!
気づいたときには私のようにかなりの数になっていると思います。たくさん持ってるとリッチな気分にもなりますし笑。ピックをギターに貼って遊んでみたりも楽しいですよ!
役に立つアイテム4 ギターアンプ、シールド
エレキギターであればアンプは必須です。エレキギター単体ではとんど音が鳴りませんのでアンプは揃えるべきでしょう。
日本の住宅事情もあり、「初心者のうちはアンプにつながず生音のまま練習でも良い」と考える方もいますが、そもそもアンプにつなぐことで本来の音が出る仕組みなので普段の練習でもアンプにつないで練習のをおすすめします!
最近は音量は小さくても良い音がでるコンパクトな自宅練習用アンプがたくさんありますから、一台はぜひ揃えておきましょう。値段は1~3万円くらいのものが初心者用では多く、ギターと同じでいろいろな種類がありますので迷うかと思います。
ちなみに私が使っているアンプは、VOX製で机上に置けるタイプ。手の届く範囲に置けるので音量の調節などギターをもちながらも片手で簡単にできます。エレキで使っています。
ローランド製アンプも持っているのですが、大きくて重いので足元に置いています。こちちは主にエレアコで使っています。
初心者用アンプはほとんどのジャンルをカバーしますが、高級モデルではジャズ用やロック用など特性がありますので、より自分が弾きたいジャンルにマッチしたモデルを選んでくださいね。場所もそれなりに取るので自宅練習用であれば、それほど大きすぎるものは必要ありません。コンパクトなモデルでも十分良い音がします!
アコースティックギターにピックアップを搭載したいわゆるエレクトリックアコースティックギターもアンプに接続することができます。
エレアコはアンプにつながなくても普通にアコギとして大きな音が出ますが、専用のアンプで純粋にギターの音を増幅することができます。エレアコ用のアンプは生音とアンプから出た音にあまり差がないような設計になっているので、エレキ用ではなくアコギ用アンプを揃えましょう。
それと、ギターとアンプを接続するためのシールドケーブルも必要ですね。値段はピンキリで3mで1000円くらいのものから1万円以上のものまであります。もちろん高い方がノイズが少なかったり、素直な音が出たりするのですが初心者のうちは高いものでなくても十分です!
自宅練習用アンプでも十分な音量が出ます。うるさくならないようにいつも調整をしながら練習しています。シールドケーブルも3mで2000円くらいのものを使ってます。
カナレ電気(CANARE)のシールドですが、さすが国産メーカーですね。かなりしっかりしていて海外製のとは安心感が違います。
役に立つアイテム5 ギター用クロス
ギターを拭くためのクロスも一つは持っておくと良いでしょう。
クロスはやわらかい布でできていて、ギターの表面を拭くのに適しています。練習後は、手汗などの汚れが意外とギターに付着しています。クロスでキレイに拭き取ってピカピカの状態にしておけば次の練習のときのテンションも上がります。
ギタースタンドに立てかけて、ほったらかしたままにしておくとすぐに表面にもホコリが付着します。そのままだと周りの汚れやホコリもたまっていき、音が吸収されて音がこもってしまいます。クロスでクリーニングすることはギターのメンテナンスになるのでとても大切なことです。
掃除をしながらネックの歪みやパーツの緩み具合、色落ちなど日頃よりチェックしておくと大きなトラブルを避けることができますよ!
私が使っているクロスもそんなに高くなく500円くらいのものです。練習後はボディとネックのカラ拭きと、弦も拭いています。弦を拭くと多少ですが寿命が長くなりますね。
ボディの表だけでなく裏側も拭いています。その際に「パーツのゆるみ」も軽くチェックするようにしています。掃除をしているとますます愛着もわき、メンテナンスにもなるので一石二鳥です!
役に立つアイテム6 交換弦
予備の交換弦も持っておいた方が良いでしょう。弦は練習をしていくうちにからならず劣化し寿命を迎えます。
弦は直接指先が触れ、皮脂や手汗が徐々に蓄積されていき、古い弦だと音もぼんやりして響かなくなります。交換しないまま使っていると手の感触も悪くなり、フレットなどギター本体にも悪影響が出てきます。
交換のメドは練習量にもよりますが、できれば毎月変える!と意識しておけば問題ないでしょう。弾かなくても張ってあるだけで空気中の水分を吸収して劣化しますので、しばらく弾かなかったら練習を再開するときに交換をおすすめします。
交換するときは6本すべてを交換しましょう。1本だけとかを交換すると全体のバランスが非常に悪くなります。エレキやアコギの鉄弦であれば、1セット600円くらいから買えます。クラシックギターやフラメンコギターに張ってあるナイロン弦はもう少し高くて、1セット1000円から1500円くらいします。
弦は予期せずに切れることも多々あります。切れてから買いに行くようだと、練習のテンションも下がってしまいますよね。
そんなとき予備弦を持っているとやはり安心です。ただし、あまり長期間保持しておくと自然劣化しますので、予備弦もあまり貯めすぎない方が良いでしょう。とりあえず、1セットを持っていれば大丈夫でしょう。
「どんな弦が良いか?」という、はっきりした基準はありません。メーカーによってもだいぶ音が変わりますし、ゲージ(弦の太さ)も音や弾きやすさに影響します。値段も高いものである必要もありません。安い弦でもマメに交換する方がギターや自分の耳にも良いと思います。
メーカーがいろいろな種類の弦を出していますので、数を試していくうちに自分好みの弦を見つけることができたらラッキー!と思いながらいろいろと試してみるのも楽しいですよ!
交換時期がきたときは「まだ使えるのに・・・」と考えるのでなく、弦は消耗品と割り切ってマメに交換するようにしておくと、いつでもクリアな音で練習できてギターへの影響も最小限ですみます。
またまた私が使っているものをご紹介します笑
最近は「コーティング弦」という、手汗・手垢や湿気などから弦を保護する特殊なコーティングがされているものを使っています。ELIXIR(エリクサー)というメーカーが好きでよく使っています。
音の印象は、普通弦と比べてかなり違いますね。どちらかというとクリアさが減って甘くマイルドな音がします。私はマイルドな音の感じが好きなのでエレキもアコギも最近はコーティング弦をメインで使っています。
寿命は普通の弦より長いですが、値段も2、3倍くらいします。弦交換の頻度を少なくしたい、かつ音が好みならオススメです。
交換不要というわけではく、時期がきたら交換してください。高いので寿命前に切れたときなどは相当ショックです(泣)
まとめ
ギターだけでも練習はできますが、ここで紹介した基本的なアイテムを揃えておくと、何かと役に立つことがおわかりいただけた思います。
- チューナー:音程を合わせる
- スタンド:ギターを立てかけておく
- ピック:弦を弾く際に
- アンプ、シールド:エレキでは必須
- クロス:掃除や普段の手入れに
- 交換弦:弦は消耗品と割り切る
今すぐではなくても、ぜひ一通り揃えておくことをオススメします!